サントリーミュージアム[天保山] [7番]
西国art33巡礼の第七番は、大阪港の「サントリーミュージアム[天保山]」。
ここも訪問頻度の高い美術館の1つですが、今回なんと言う偶然か折りしも安藤忠雄
氏の展示会が開催されており、設計した安藤氏の建築物と展示物を両方同時に拝見
することができました。
地下鉄中央線大阪港駅に降り立ち、大きな観覧車を向こうに見ながら人混みを避ける
ように、海運会社の事務所の並ぶ路地を抜けて目的のサントリーミュージアムに到着。
先ずは、展示会を観ようと、フロントを抜け、5階展示会場へエレベーターで昇ると、会
場中央に中之島プロジェクトの白い模型が横たわり、その周りにはプロジェクトに関わ
る一つ一つの建物の概要が展示、フェスティバルホールの建て替え、京阪の駅など徐
々に中之島が変貌していることは感じていたが、この様な形で完成するのかと改めて
驚かされました。同じフロアにはヴェネチアで進められているプロジェクトの概要も展示
してあり、ヴェネチアの模型を見ながら展示内容とは関係無く、古い旅の記憶を蘇らせ
てもらいました。
次の4階には安藤氏の建築で水をテーマにした作品約30点のドローイングや模型が
展示してあり、どの設計も特徴的で非常に興味深く拝見させてもらいました。
展示会の後は、本題のサントリーミュージアム[天保山]の見学、逆円錐の中にIMAX
シアターの球体を内在する中央部分と、立方体が中空に突き出した様な展示会場部を
マーメード広場から見上げながらガラスに映る大阪湾の風景を暫し楽しむ。
海からの姿にはコンクリート造形は目立たないが裏に回るとそびえ立つ安藤ワールドっ
て雰囲気で打ちっ放しの灰色の壁が垂直に眼前に広がります。
展示、建屋を満喫した後は、隣の海遊館を横目にマーケットプレースを冷やかして帰路
につきました。
因みに、サントリーミュージアム[天保山]の天保山は、天保二年(1831年)に川さらい
の土でできた山で、標高4.53m、国土地理院発行の地形図にも山として載っている歴
とした山です。
設計は、大阪生まれで国内外現在最も活躍している建築家の一人安藤忠雄氏が担当
した1994年の作品です。
★施設
場所:大阪市港区海岸通1-5-10
開館時間:10:30~19:30(ただし、入館は19:00まで)
休館日:毎週月曜日
観覧科:展示会毎
http://www.suntory.co.jp/culture/smt/index.html
★備考
ロートレックやミュシャのポスターを中心に約15000点の作品を収蔵。
(常設展示は行っていないが、所蔵品を中心に企画展を開催)
サントリーミュージアム、僕も近々行ってきます。
数ヶ月前のことですが、安藤忠雄のデビュー作でもある「住吉の長屋」を実物大で再現するというめずらしい展示がTOTO乃木坂ビルで催していたので、これは行かなくてはと1泊で行ってきました。
展示の方法もビルの中というのにも興味深々でとても良い時間を過ごせました。
by 走る土建や (2009-06-11 18:59)
♪走る土建やさん
住吉の長屋の再現展示と言うのは面白い企画ですね。
サントリーミュージアムの安藤さんの展示会も良いですよ。
5階の中ノ島も壮大ですが、4階の水をテーマにした建築も
素敵です。すべての建物を見に行きたくなると思いますよ!
by kengo (2009-06-11 23:28)