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京都市美術館 [18番]

西国art33巡礼の第十八番は、岡崎に在る「京都市美術館」。

京都平安神宮の門前、真っ赤な鳥居を挟んでモダニズム建築の京都
国立近代美術館と相対するように建つ、帝冠様式のレトロな雰囲気を
漂わせる建屋。
門柱から建物までの広々とした前庭から眺める姿が雄大で、扉などの
装飾にも絢爛さが漂い、襟を正す様な神妙な気分にさせてくれる気品
が感じられる。

玄関を入ると中央に大きな大理石の階段が重厚に鎮座し、威厳を放
っている。玄関ホールを挟むように広々とした陳列室が設えてあり、ち
ょうどルーヴル美術館展が終わった後だったせいか、なんとなく嵐の
後の静けさ的なのんびりした雰囲気の中、クイズのような文言の書か
れたカードで絵の中から作者の思い(展示者の思いと言った方がよい
かもしれないが)を汲み取らせると言う、面白い企画の常設展示が行
われていて、美術品をただ美しいと眺めるのではなく、何故この様な絵
になったのかを1枚1枚じっくり考えながら鑑賞できて、楽しいひと時が
過ごせました。

設計は、戦前数々のコンペを勝ち取り「コンペの前健さん」呼ばれ、レト
ロな雰囲気の建物を数多く残した、前田健二郎氏が担当した1933年
の作品です。

★施設
場所:京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124
開館時間:9:00~17:00(ただし、入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日
観覧科:展示会ごとに設定
http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/index.html
★備考
明治以降の日本画・洋画・工芸品などを収蔵。京展・日展などの公募
展を開催。

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