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平等院ミュージアム鳳翔館 [16番]

西国art33巡礼の第十六番は、宇治の平等院に在る「平等院ミュージア
ム鳳翔館」。

京都の南、お茶所の宇治に入ると、先ずは“南海空港特急rapi:t”のデ
ザインも手がけた建築家若林広幸氏が設計した円を基調とした京阪の
駅舎が目に飛び込んでくる。

それを過ぎて宇治川を渡り、お茶の香り漂う参道を抜けると世界遺産平
等院が現れ、境内の阿字池を回りこむと10円玉でお馴染みの鳳凰堂が
逆光で黒く浮かび上がっていた。

鳳凰堂正面から見て左手の丘に、裏口と見紛うばかりの地下に通じる小
さな通路が設けてあり、通路の壁には、これまた小さく「鳳翔館」の文字が
刻まれ、かろうじて入口であることを主張している。
エントランスには天井からの淡い光が射し、正面に梵鐘の間が格子越し
に見える。そこから、収蔵品の保存の為に照度を抑えた展示室に入り、梵
鐘、仏像を眺め、最後にたどり着くのが国宝 雲中供養菩薩像が飾られた
“雲中の間”、暗い展示室の正面に14体の菩薩像が浮かび上がり、あまり
の幻想的な雰囲気に思わず息を呑む。

展示を見終わって階段を上ると丘の上にはミュージアムショップと靴を脱い
で座れる休憩所が設えてあり、足を伸ばしてのんびりと爽やかな風に吹か
れながらくつろぐことができる。

設計は、景観に配慮し、地中でのスペース利用を得意とするモダニズム建
築の栗生明氏が担当した2001年の作品です。

★施設
場所:京都府宇治市宇治蓮華116
開館時間:9:00~17:00(ただし、入館は16:45まで)
休館日:年中無休
観覧科:一般:600円(平等院の入場料)
http://www.byodoin.or.jp/index.html
★備考
梵鐘、木造雲中供養菩薩像、鳳凰1対、観音菩薩立像など平等院の宝物を
収蔵。

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