京都国立近代美術館 [17番]
西国art33巡礼の第十七番は、岡崎に在る「京都国立近代美術館」。
平安神宮の真っ赤な鳥居を挟むように京都市美術館と向かい合わせ
に、すっきりとして左右のガラス張りの階段部分が印象的なモダニズ
ム建築の建屋が佇む。
入口を入ると天井の高い広々としたエントランス、正面にはメインの
展示室に上る階段が設えてあり、左手にはカフェ、その奥には小企
画の展示スペース、装飾を抑えた造りだが白色の壁には曲線と直線
が調和したデザインがほどこしてあり、その白に、整然と並べられた
マリオ・ベリーニがデザインしたカッシーナの椅子“キャブチェア”の黒
が際立ち、シンプルでお洒落な雰囲気を漂わす。
階段を上ると3階企画展フロアの中央から入るようになっていて、建
屋を回り込むように展示スペースが設けてあり、人の流れの中でゆ
っくりと展示品を眺めることができる。
常設展フロアの4階に上がると、大きな窓から大文字山の緑を背景に
真っ赤な鳥居映える素敵な風景が展望でき、展示を見終った後には、
建屋の角のガラス張りの階段から琵琶湖疎水の流れを眺めることも
でき、近代芸術と京都を感じられる素敵な建物です。
設計は、モダニズム建築の正統派とも称されメタリックなデザインを活
かす槇文彦氏が担当した1986年の作品です。
★施設
場所:京都市左京区岡崎円勝寺町
開館時間:9:30~17:00(ただし、入館は16:30まで)
休館日:毎週月曜日
観覧科:一般:420円(特別展は別途設定)
http://www.momak.go.jp/
★備考
近代日本の作品を主に、関西や西日本の作家の絵画、工芸品など
を多く収蔵。
2009-12-08 20:26
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